「FXは運ゲー」なんて聞いたことはありますか?
FXトレーダーは世界にたくさんいますが、その人たちは全員、運に左右される投資を行っているのか…
そこで本記事では、下記のことについて解説していきます。
・FXは運ゲーなのかどうか
・FXで勝率を高めて安定して稼ぐ方法はあるのか
これからFXを始めようと思っている方、始めたてでなかなかうまく稼げない方はぜひ参考にしてみてください!
FXと運ゲーの違いとは?
まずFXは運ゲーなのかどうかそれぞれの意味に基づいて考えていきたいと思います。
FXの意味
そもそもFXは何の略かと言うと、「Foreign Exchange」です。
日本語にすると外国為替のこと。
まだFX取引をしたことない方は、難しい投資方法だと思いがちですが、実際やることは海外旅行の際の外貨両替と同じことをしているだけです。
「円安だから海外旅行の費用が高くなる」
という理論は理解できると思います。
円安が進んでいるときに海外の通貨に両替すると、お金が減って損した気分になりますよね。
この損が、FX投資で言うところの損失。
逆に海外の通貨から日本円に両替するとお得になるわけです。
これがFX投資の仕組みです。
※スワップ収益などで稼ぐ方法もありますが、初心者には不向きとされるのでここでは扱いません。
前置きが長くなりましたが、ここで理解して欲しいのが、「為替レートの変動」に伴って利益となるか、損失となるかが決まると言うこと。
「為替レート」は、ただ運だけで上下するものなのでしょうか?
チャートだけをみていると、確かに上か下にしか動かないので勝率は50%のようにも見えます。
ただ、「円安・円高は何の原因・理由・根拠もなく進むか?」と言われたら、大半の方が「No」と答えるでしょう。
国内・世界の情勢などの影響があり、為替レートは変動します。
この為替レートの動きを予測することができれば、「FXはただの運ゲーなのかどうか」は答えが出そうですね。
運ゲーの意味
そもそも運ゲーとは?というところからですが、google検索して1番上に出た辞書ページの定義を引用した結果が下記になります。
『プレイヤーの腕前がゲームの勝敗や結果に殆ど結びつかず、ランダム要素、すなわち運の要素が強いゲームのこと』
つまり、プレイヤーの知識や経験などが結果に関係しないということですね。
例えるなら、下記のようなことが運ゲーなのではないでしょうか?
・ガチャゲーム(スマホアプリ):希望するアイテムやキャラクターが完全にランダムに決まる。
・宝くじ:当選番号は完全にランダムで、戦略や技能が一切関与しない。
さて、これを踏まえてFXは運ゲーなのかどうか改めて考えてみましょう。
結論:FXは運ゲーではない
先に結論を述べてしまいましたが、FX取引の仕組みと運ゲーについての定義を比べてみて、あなたはFXをただの運ゲーだと思いますか?
プレイヤーの腕前が結果に影響しないようなゲームで、世界中で多くの人が投資をして生計を立てているとも思えませんよね。
為替レートの動き・チャートの動きを読んだり、その他情報を合わせて分析を行うことで勝率が変わることから、運ゲーではないという結論に至ります。
しかし、FXを運ゲーとしてしまっている人は実際に存在します。
FXが運ゲーとなってしまう人の特徴
FX自体は運ゲーではないものの、運ゲー化させてしまっている人はいます。
そんな人の特徴をあげていきます。
これからFXを始めようと思っている方は当てはまらないように、すでに取引を始めている方は当てはまっていないかチェックしてみてください!
勉強不足
前述したようにFXの性質上、外国為替の仕組みは必須知識です。
勉強方法などはこの後解説するのでここでは詳しく理解する必要はないですが、
・基本的なFXの概念と用語の意味
・市場分析の方法
などが、実際の取引を始める前に学んでおく必要があります。
これらを理解せずに取引をスタートしてしまうと、FXはプレイヤーの知識が必要ない運ゲーとなってしまいます。
リアルタイムの市場分析不足
1つ上で紹介した取引前の勉強をしても、リアルタイムの情報を仕入れないと、運要素の強いゲームとなってしまいます。
通貨の価値が上下するのには、リアルタイムで何が起きているのかが大きく影響します。
外国為替の仕組みの基礎を理解した上で、最新情報を取り入れて取引を行うことで運要素を排除した取引をすることができます。
感情に流された投資をしている
FXに関する勉強・リアルタイムの情報を仕入れて投資を始めても、感情に流された投資を行うとこれもまた運ゲー化する要因となります。
FXなどの投資をしたことがない方の場合「感情に流されるって?」と疑問に思う方もいるでしょう。
しかし、少し投資を齧ったことがある方は理解できる方もいるのではないでしょうか?
実際に自分のお金を投資して損失が出ると、「取り返さなきゃ!」と焦りが出てしまいます。
こうなると、せっかく学んだ知識や仕入れた情報を活用しない投資に走ってしまうのです。
「自分はそんなことにはならない」と思う方も多いでしょうが、この焦りで根拠のない取引を行い、運が悪くさらに損失を出してしまうパターンがあるあるです。
運ゲー化しないために、感情に流されず知識・分析に基づいた投資をすることが重要となります。
運ゲー投資を続けるのはオススメできない
副業として何かやりたくて、FXを選択する方が多いのですが、前述したように勉強・分析・最新情報の収集を怠るとただの運ゲーとなってしまいます。
その場合、FXはおすすめできません。
チャートは上下にしか動かないので、「勝率50%でいいからやりたい」と言う方も多いのですが、実際何も考えず取引をしていると勝率は50%以下になることが大半です。
知識がないと根拠をもった勝てる投資ができないという理由が大きいですが、「スプレッド」が存在するというのも、損失が出てしまう理由の1つです。
スプレッドとは、買う時と売る時の価格差のことで、少し意味は異なりますが簡単に言うと手数料のようなものです。
つまり、FX自体で利益が勝率が50%で収益と損失が同額だった場合、手数料でマイナスになっていきます。
少しは勝たないとどんどんマイナスになっていくわけですね。
そのため、勝率50%でもいいからやってみようと運ゲーとしてFX投資を行うのはオススメしません。
【脱、運ゲー!】勝率を上げるための勉強・練習方法
・取引を始める前に基本的な2つの分析方法を学ぶ
・実際の取引を想定した練習する
これらを、取引を始める前にマスターしておきましょう。
テクニカル分析の基本
市場の動きを理解するための一つの方法が、テクニカル分析です。
この分析は、過去の価格データを使って未来の動きを予測するもの。
ここでテクニカル分析について全て解説すると何万文字となってしまいますので、下記がテクニカル分析の基本的な要点3つとなります。
①トレンドの識別:
最初のステップは市場のトレンド、つまり価格が上昇しているのか、下降しているのかを把握することです。
トレンドを理解することで、どの方向に取引すべきかがわかります。
②チャートパターンの理解:
価格の動きはにはパターンがあります。
これらのパターンを識別し、それに基づいて取引すると、勝率を高くして取引を行うことができます。
③インジケーターの活用:
インジケーターは、過去の価格データに基づいて市場の動きを解析するツールです。
例えば、移動平均線は過去の平均価格を表示し、市場の全体的な動向を示します。
ファンダメンタル分析の活用
ファンダメンタル分析とは、経済や政治などの外部要因が通貨の価値にどのように影響を与えるかを理解することに焦点を当てます。
テクニカル分析同様、ファンダメンタル分析も詳細を語るとかなり長くなってしまいますので、ポイントを絞って要点を3つに絞って紹介します。
①経済指標の理解:
経済指標は、国の経済状況を示す数字です。
例えば、失業率、インフレ率、GDP(国内総生産)などが挙げられます。
これらの指標が良好であれば、その国の通貨の価値が上がる傾向が高いです。
②政治的安定性と政策:
政治的な安定性は通貨価値に大きく影響します。
安定した政府や積極的な経済政策は、その国の通貨にとってプラスに働くことが多いです。
③中央銀行の政策:
各国の中央銀行の政策、特に利率の変更は、通貨価値に直接的な影響を与えます。
利率が高い国の通貨は、高い利益を求める投資家にとって魅力的です。
ファンダメンタル分析は、通貨の価値に影響を与える様々な要因を探ることができます。
これにより、市場の大きな流れをつかみ、より賢明な取引の決定を下すことができるでしょう。
ただし、ファンダメンタル分析のみに頼るのではなく、テクニカル分析と組み合わせることで、運要素を排除した根拠をもった取引をすることができます。
デモ取引での練習
上記の分析方法をある程度学べたら、実際の取引に移る前にデモ機能を利用して取引を行うと良いでしょう。
勉強をしたとはいえ、実際に自分のお金を使って投資するのは恐怖心があると思います。
そのため、デモトレードという機能を用意してくれている証券会社があります。
デモトレードができるかどうかは、利用する証券会社として重要な判断基準になるため、私のおすすめする紹介会社では全てデモトレードができるようになっています。
まだ口座開設をしていない方は下記の記事で紹介する厳選した証券会社から選ぶと間違いないでしょう。
【FX口座開設】FXでおすすめの証券会社口座、FXのリスクについて解説!
【取引開始】運に頼らず安定して稼ぐ方法
資金管理のルールを決める
大前提として、投資に使う資金は余剰資金のみということは理解しておきましょう。
生活費に手を出してしまうと、焦りなどの感情が入ったトレードになってしまう可能性が高いため、根拠が乏しいトレードになってしまい、結果として運ゲーになってしまいかねません。
他、ストップロスオーダー・利確ライン・損切りラインを決める必要があります。
詳しくは、FXで大損しないために必要な情報を盛り込んだ下記の記事で解説していますのでこちらをご覧ください。
↓
『避けたい大損!FX自動売買の落とし穴と大損回避チェックリスト』
最新のFX情報収集
通貨の価値に影響しそうな情報を収集した上で実際に投資に移りましょう。
方法としては、様々ですが下記のような方法が挙げられます。
①国内外のニュースサイトでFX関連情報を確認
②著名なFXトレーダーのツイッターをフォローしておく
①は能動的に動いて収集する方法ですが、②は移動時間や隙間時間に受動的にFX情報を仕入れられるため、忙しい方にオススメです。
小さな金額から投資を開始する
初めて自分のお金を使った投資で、高額取引をできる方も少ないかもしれませんが、小さな金額から感覚を掴んでいくのは基本中の基本です。
実際の自分のお金を使うと、デモトレードとは違い感情に左右されやすいため、もし損失が出たとしても焦りが出づらい金額から始めていきましょう。
トレード日記をつける
FXは根拠をもった取引がとても重要。
そのため、今日自分はなぜ利益を出せたのか、なぜ損失を出してしまったのか、などを記録しておきましょう。
自分なりにデータに基づいたトレードをしていたとしても、後から客観的に考えてみると「なんでこのペアで買ってしまったんだ?」と気づくこともしばしば。
その気づきは今後必ず活きてくるため、自分のトレードの記録をつけておくとその後安定して稼ぐことができるようになるでしょう。
感情に流されずPDCAを回す
PDCAは大学生、社会人になるとよく聞く言葉ですが、FXにおいても非常に重要な考え方です。
上であげた方法に当てはめると、下記のようになります。
P:資金管理のルールを決める・最新のFX情報収集
D:投資を開始する
C:記録を反省点を洗い出す
A:分析しなおす
この工程を繰り返すことで運要素を排除し、安定してFXで稼いでいくことができます。
まとめ
FXは運ゲー要素をできるだけ排除し、根拠をもった取引をして稼いでいく投資。
つまり、何も学習せずに取引を行うと、それはただの運ゲーになってしまうということですね。
FXをこれから始めようと思う方や、今うまく稼げていない方は、本記事で紹介した方法を手順通りに進めていくことで、安定して稼いでいけるようになるのでぜひ参考にして下さい!