避けたい大損!FX自動売買の落とし穴と大損回避チェックリスト

FX自動売買は、初心者トレーダーにとって魅力的な選択肢。

しかし、「自動売買って大損しそうで怖い…」と不安な方もいるでしょう。

そこで、本記事では、FXの自動売買における以下のポイントを解説しています。

 

・大損を避けるためのFX自動売買戦略

・失敗しないための自動売買ツールの選び方

・自動売買の準備チェックリスト

・自動売買システムのテスト方法 

 

記事を読み終えた後、あなたはFX自動売買についての知識が身についているはず。 

自動売買を利用する際の注意点などがわかり、自動売買を始めやすくなるでしょう。 

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FX自動売買の基礎知識 

そもそも自動売買とは?

FXの自動売買とは、特定のアルゴリズムやルールに基づいて、取引を自動で行うシステムのこと。 

自動売買は、市場の動きを24時間監視し、設定された条件に合致した際に自動で取引を行います。 

これにより、トレーダーは市場の変動を常に見る必要がなくなり、感情に左右されない客観的な取引が可能になります。 

ただし、このシステムの運用には正しい理解と設定が必要で、後の見出しでその方法について詳しく解説します。 

自動売買のメリットとデメリット 

メリット 

・売買の時間を削減できる 

自動売買は市場を24時間監視し、トレーダーが寝ている間や他の仕事をしている間も取引を行ってくれます。 

・感情に左右されない 

自動売買は設定されたルールに従って取引を行うため、恐怖や欲による誤った判断を避けられます。 

・効率的な取引 

高速で正確な取引が可能となり、短期間での小さな価格変動を利用した取引戦略が実行できます。 

 

デメリット 

・システムのリスク 

ソフトウェアの不具合やシステム障害が発生する可能性があり、売買が適切に行われない可能性があります。 

・市場の急変に対応しにくい 

急激な市場の変動や予期せぬ出来事に対して、自動売買は十分に対応できない場合があります。 

【知らないと大損?】FX自動売買について 

自動売買に関するよくある誤解

次にFX自動売買において、初心者が陥りがちな勘違いを解決しましょう。 

FXの自動売買で何でもできると思い込んでいる 

自動売買システムは多機能ですが、外部データとの連携やAI・人工知能で勝手に最善の売買をしてくれるわけではありません。 

また、特定のFXインジケーターをEA化することは可能ですが、条件によります。 

最大ドローダウンは滅多に来ないという誤解

自動売買を使用する際、多くのトレーダー最大ドローダウンあんまり起こらないと考えがちです。 

しかし、統計学的に見ると、最大ドローダウンはあなたが思っている以上に頻繁に発生します。 

複利運用の方が稼ぎやすいと勘違いしている

複利運用は魅力的に思えますが、勝率が低い場合、単利運用よりも損失が大きくなる可能性があります。 

自身での勝率70%以上の場合、自動売買システムでの複利運用がおすすめです。 

大損に至る可能性が高いケース

運用管理の誤り:完全放置と無理な取引

ここでは、FX自動売買システムを完全に放置するリスクと、無理な取引量や頻度でシステムを運用することの危険性について説明します。 

自動売買システムは設定後も自身の目による監視が必要です。 

市場状況は常に変化するため、設定した状況が変われば、システムの効果も変わります。 

定期的な見直しと調整が必要で、これを怠ると損しやすい設定のまま取引が行われてしまいます。 

 

当たり前ですが、FX市場では勝つときもあれば負けるときもあります。 

しかし、前回の損失を挽回しようとして無理な取引を行うことはやめましょう。 

資金を必要以上に増やしたり、高いレバレッジを使用したりすることは、大損につながる可能性があります。 

戦略の不一致:相場の流れとプログラムの相性

次は、市場の動向と自動売買プログラムの戦略が合っていない場合のリスクについてです。自動売買のプログラムはそれぞれに適した市場環境があります。 

例えば、レンジ相場に強いプログラムは、大きな価格差があるトレンド相場では効果を発揮しにくく、結果として含み損が大きくなる可能性があります。 

相場の流れとプログラムの相性を理解し、プログラムにあった市場環境でのみ使用することが重要です。 

プログラムと資金の問題:検証不足と証拠金の不足

最後に、自動売買プログラムの検証が不十分であることや、十分な証拠金を用意せずに高リスクな運用を行うことの危険性について解説します。 

使う自動売買プログラムを決める際には、検証期間と範囲が十分であることを確認する必要があります。 

限られた市場状況でのみ検証されたプログラムは、他の市場状況では効果を発揮しない可能性が高いです。 

出来ればトレンドとレンジ相場の両方で検証されたプログラムを選ぶことが望ましいでしょう。 

また、十分な証拠金がない状態での運用は、大損のリスクが高まります。 

ギリギリの証拠金で運用すると、大きな含み損を抱えた際に強制ロスカットされる可能性もあり、運用する証拠金の量は、リスク管理の観点からも重要な要素です。 

自動売買はどんな人に適しているの?

自動売買が向いている人の特徴

・長期運用でコツコツ利益を積み上げたい人 

FXの自動売買は、長期的な視点でコツコツと利益を積み上げたい人の方がおすすめです。 

というのも短期的な売買では自動売買を使うメリットが少なく、自分で取引した方が利益になりやすいです。 

 

・取引時間が限られている方 

忙しい日々を送るビジネスパーソンや家事に追われる主婦・主夫など、取引に多くの時間を割けない方にも自動売買は適しています。 

24時間体制で市場を監視し、取引を行ってくれるため、時間がない方でもFXでの資産形成ができます。 

 

・感情のコントロールが苦手な方 

感情に流されやすく、直感で取引をしてしまう方にも自動売買は有効です。 

自動売買は、定められたロジックに基づいて取引を行うため、自分が売買するときのような感情的な判断による失敗を防ぐことができます。 

自動売買を避けるべき人の特徴 

・資金管理ができない 

自動売買では資金管理が重要です。 

余剰資金だけでなく、生活資金をFXに投じる傾向がある人や、高いレバレッジを好む人には不向きです。 

 

・短期間で大きな利益を狙う 

FXは投資であり、短期間での大きな利益を狙う投機的なスタイルを好む人は自動売買には不向きです。 

 

・取引にスリル感を求める 

自動売買は人の感情が介入することなく、淡々と利益を積み上げるものです。 

そのため、取引からスリルや興奮を求める人には適していません。 

 

自動売買が適していないと感じた場合でも、デモ口座や少額での試用を通じて、自分に合うかどうかを判断することもできます。 

 

自動売買に限らず、自分のFXの適性についてさらに知りたい方は、 

『あなたはFXに向いている人/いない人?​​勝つ人には共通点がある!』

をご覧ください。 

大損を避けるためのFX自動売買戦略

成功への自動売買戦略の考え方

FX自動売買で大損を避けるための、自動売買戦略を立てる考え方を解説します。 

 

まずは投資の目標と、自分で許容できる損失額を明確に設定することが重要です。 

これにより、リスク管理がしやすくなり、無理のない投資が可能になります。 

また、自分のリスク許容度に合わせて、ハイリスク・ハイリターンの戦略か、ローリスク・ローリターンの戦略かも選びましょう。 

ハイリスク戦略は大きな利益の可能性がありますが、同時に大きな損失のリスクも伴います。 

一方、ロウリスク戦略は安定した利益を目指しますが、利益の伸びは限定的です。 

最後に自動売買とはいえ、市場の変化に合わせて戦略を定期的に見直す必要があります。 

新しい経済的、政治的な動きは、市場のトレンドを変化させることがあり、適応するためには設定の調整が必要です。 

リスク管理の方法

・ストップロスオーダーの利用 

FX自動売買における重要なリスク管理手法の一つは、ストップロスオーダーの利用です。ストップロスオーダーとは、為替レートが不利に変化し始めた際に、さらなる損失を防ぐためにポジションを自動的に決済する注文です。 

例えば、買いポジションを持っている場合、「ある値段まで下がったら売る」という逆指値注文になります。 

 

・経済指標カレンダーの活用 

経済指標カレンダーを活用することも、FX自動売買のリスク管理において重要です。 

経済指標は市場の動きに大きな影響を与えるため、発表日時を把握し、自動売買の設定を調整することが重要です。 

 

・感情を排除 

FX自動売買の大きな利点は、感情をトレードから排除できることです。 

市場の変動に対する恐怖や欲望による衝動的な決定を避け、事前に設定した戦略に基づいて機械的に取引を行うことで、より合理的なトレードが可能になります。 

資金管理

FXで成功するためには、資金管理が不可欠です。 

以下は、FXで失敗しないための資金管理方法の要点です。 

 

・少額取引から開始する 

FXでは、必ず少額取引から始めましょう。 

取引の額を最小限にすることによって、取引失敗時の損失が少なくなり、精神的な安定を保ちながら経験を積むことができます。 

多くのFX会社では、1,000通貨単位から取引が可能です。 

 

・投資する資金の限度額を設定する 

FXでは、余剰資金の2~3割を投資額の上限とすることがおすすめです。 

余剰資金の2~3割という金額は、レバレッジによる損失にも対応でき、生活に影響を与えることなく安全に取引ができる金額です。 

 

・取引1回あたりの損失額を決める 

取引ごとに損失額を設定することで、資金管理が容易になります。 

一般的には、資金の2%を損失の上限とすることが推奨されています。 

 

・レバレッジの最大を決める 

レバレッジはハイリスク・ハイリターンなので、最大レバレッジを事前に決めておくことが重要です。初心者はレバレッジなし(1倍)から始めましょう。 

 

・利確ライン・損切りラインを守る 

損切りと利確の割合は、損失1に対して利益2が理想的。 

感情に流されず、あらかじめ設定したラインを守ることで、資金管理が効果的に行えます。 

失敗しないための自動売買ツールを選ぶ

FX自動売買ツールの選択は、成功への重要な一歩です。 

以下は、適切なツール選択のためのポイントです。 

 

・勝率の高さ 

自動売買ツールの選択において、勝率は重要な指標です。

 

・コストの安さ 

スプレッドやツールの利用料金は、投資コストを抑えるために重要です。FX投資では細かな値動きが収支に大きく影響するため、コストを最小限に抑えることが重要です。 

 

・少額取引の可否 

SBI FXトレード」や「松井証券」のように、1通貨単位から取引できるFX会社もあります。 

少額取引が可能なツールは、自己資金が少ないトレーダーにも適しています。 

 

・通貨ペアの種類 

自動売買ツールによって対応している通貨ペアの数は異なります。取引したい通貨ペアが対応しているかを事前に確認することが重要です。 

 

・使いやすさ 

自動売買ツールは使いやすさも重要な選択基準です。初心者には簡単に設定できるツールが、経験者には細かな設定が可能なツールが適しています。 

 

・ツールの特徴で選ぶ 

自動売買ツールにはそれぞれ特徴があります。自分の投資スタイルに合ったツールを選ぶことが大切です。例えば、レンジ相場で利益を上げたい場合はリピート型のツールが、高い実績を出したい場合はトレーダー型のツールが適しています。 

実践編:安全なFX自動売買のための具体的ステップ

自動売買システムのテスト

FX自動売買システムの効果的なテスト方法には、「バックテスト」と「フォワードテスト」があります。 

 

バックテストは、過去の市場データを使用して自動売買システムの性能を評価する方法です。 

特定の市場状況でのシステムの反応や、勝率、利益率、最大ドローダウンなどの重要な指標を把握できます。 

 

一方、フォワードテストは、リアルタイムの市場データを使用してシステムをテストする方法です。 

現在の市場状況でシステムがどのように機能するかを確認できます。 

 

バックテストとフォワードテストの両方を実施することで、自動売買システムの全体的な信頼性と効果をより正確に確認することができます。 

重要なのは、これらのテスト結果を絶対的なものとして捉えず、あくまで参考として利用することです。 

特に、バックテストは過去のデータに基づいているため、未来の市場動向を完全に予測するものではありません。 

自動売買の準備チェックリスト

FX自動売買を成功させるためには、事前の準備が不可欠です。 

以下のチェックリストを参考にして、自動売買前の最終確認をしましょう。 

 

・取引する通貨ペアを選ぶ 

・リスク管理戦略を決める 

・自分にあった自動売買ツールを選ぶ 

・具体的なシステムチェックのスケジュールを設定する 

・自動取引の設定 

まとめ

この記事では、FX自動売買における資金管理の基本原則と具体的な方法を紹介しました。 

これには、少額取引から開始すること、投資する資金の限度額を設定すること、取引1回あたりの損失額を決めること、レバレッジの最大を決めること、そして利確ライン・損切りラインを守ることが含まれます。 

 

次に重要なのは、適切な自動売買ツールの選択です。 

ツール選びでは、勝率の高さ、コストの安さ、少額取引の可否、通貨ペアの種類、使いやすさなどを考慮する必要があります。 

特に、信頼できるツールを選ぶことは、安全で効果的な自動売買を行う上で不可欠です。 

 

以上の要素を踏まえることで、FX自動売買における大損のリスクを最小限に抑え、安定した取引を実現することが可能になります。 

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